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男女の雇用機会均等は、法律面や制度面での整備が進む一方、職場での慣習や社員の意識といった面ではまだ改善の余地があると言えます。女性管理職の会(C-Wing)は、職場に密着した女性の活動を支援し、女性が働きやすい、女性が活躍できる環境づくりを目指しています。C-Wingメンバーに話を聞きました。
女性管理職の会(C-Wing:Careerfor Women in NES Groupの略)は、女性管理職同士の意見交換、管理職としての自己啓発、後輩女性社員たちへのアドバイザー役となることを目的とし2002年に発足しました。2007年度よりポジティブアクションの一環として正式な組織として認められ、現在は30名の女性管理職で活動しています。他社で活躍する女性経営幹部を招いた勉強会を定期的に開催するほか、女性社員を対象にC-Wingのメンバーとの意見交換会を実施するなど意欲的に活動しています。
私は3年前にメンバーになりました。
私の経験からNECソフトは、女性の就労支援やワーク・ライフ・バランスに関する制度 が非常によく整備されている会社だと思います。出産・育児休暇や介護、育児期間中の時間短縮勤務など支援策は高いレベルにあるのではないでしょうか。しかし、制度があるのとそれが実際に利用されるのとはまた別の話です。社員の中には意外にこれらの制度の使い方を知らない人がいます。また、周囲に実際に利用している社員がいないと、利用申請を出しづらいものです。女性の場合、仕事を続けたい、リーダーやマネージャーになって責任のある仕事をしたいと思っても、手本となる人や、積極的に手ほどきしてくれる人が少ないのも事実。自分が参考にしたい人物、いわゆるロールモデルの不足が、女性の活躍を妨げる課題といえるでしょう。C-Wingはまずそこを改善しようとしています。
C-Wingには育児・介護やキャリアアップなどをテーマにした分科会があり、毎月定例会議を行っています。現在は、各テーマに関連して社員にどんな働きかけができるかを検討しています。
女性の場合は、30代前後の仕事が面白くなってきた時期に、結婚や出産といったライフイベントを迎えることが多く、仕事を続けたいと思いながらやむなく退職するケースが多く見られます。また、悩みを周囲に話せず自分で抱え込んでしまう人もいます。私の所属する育児・介護分科会では、アンケートを実施し課題と解決策を整理し、社内の啓発につなげることを目指しています。また、キャリアカフェという小規模な対話の場に積極的に参加し、社員の声を直接聞ける機会を得るよう心がけています。
2008年6月に行なわれた第1回のキャリアカフェでは、私を含め4名のC-Wingメンバーが各自の体験を伝え、その後グループに分かれてディスカッションを行いました。男女含めて20名程度の参加があり、建設的な意見交換やアドバイスができました。面白い試みとして、ある事業本部では、C-Wingメンバーが主催し女性社員と男性上司が談話する集まりも実施されています。普段はなかなか聞けない女性社員の意外な本音を、役員が聞くチャンスもあります。そうした継続的な取り組みやC-Wingが積極的に相談相手になる姿勢が少しずつ実を結ぶのではないでしょうか。
一方、年に2回社内向けに公開セミナーを開催しています。当初、C-Wingメンバー向けの勉強会として実施されていたセミナーが全社向けに発展していったものです。こちらは、外部から講師の方を招いてお話しいただきます。今年開催された「第1回 NECソフトかがやきキャリアフォーラム」には、男女問わず大勢の社員が参加しました。
これは大げさではなく、NECソフトで十数年働いた中で、私自身が女性として感じたハンデキャップはありません。私は、リーダーに昇格した時、出産を経験し1年半ほどのブランクがありましたし、育児期間中は短時間勤務の制度を使いました。しかし、それはハンデキャップではありません。自分で選択した道であり、その間の仕事も正当な評価を受けていると思います。部署によって状況は違いますし、運が良かった面もあるかもしれません。私の場合、入社以来いろいろな人と巡り会って「一緒にこの仕事をすることが楽しくて仕方がない」「自分が幸せで輝いていたい」というモチベーションを持っていたことが単純に良かったのかもしれません。
社内には自分が不利だと思っている人、悩みを持っている人もいるはずです。人それぞれ得意・不得意はありますから、それは補完すればいいと考えるべきでしょう。C-Wingは「ただ苦情を言うだけでは、何も解決策にならない。きちんと解決策を考えながら意見を言うべきだ」という考え方を広めようとしています。
C-Wingの定例会議ではメンバーが活発に意見を交わします。私は、上司の視点と部下の視点を橋渡ししながら具体的な解決策を見い出していく、そういった活動にこれからも積極的に取り組み、自ら後輩に元気を与えられるロールモデルになりたいと思います。


第一官庁ソリューション事業部
第一システム部
プロジェクトマネージャー
戸川 恵美
ライフイベントとキャリアアップの両立について考え、意欲を高める機会となることを目的とし2007年度下期、2008年度上期 に計2回開催しました。フォーラムには、女性社員だけでなく関心の高い男性社員も含め大勢が参加しました。