
社員ディスカッション

ビジネスや 社会を支えるシステムの品質に妥協は許されない―常に最高のソフトウェアやソリューションを提供するために、NECソフトは生産革新活動を進めています。今回、第一線で活躍するマネージャーやリーダーが、現場での絶え間ない改善活動について話し合いました。
テーマ1:どんな活動をしていますか
- 増尾
- 今日は私が司会を務めさせていただきます。よろしくお願いします。今回は、昨年度の生産革新活動で優秀事例として表彰されたグループの代表者に集まっていだだきました。生産革新室からは私と野田が参加しています。まず、皆さんの生産革新活動についてお聞かせください。
- 渡辺
- 昨年下期の事例発表大会で金融系のプロジェクトについて発表しました。証券の事務処理を行うバックシステムを2フェーズ(※1)で再構築するものでした。基本機能を構築したフェーズで顕在化した生産性の低下要因を、次のフェーズに入ってから全員参加のPDCAサイクルで改善し、生産性が2倍に向上しました。
- 畠山
- 私は、営業グループのマネージャーです。コンサルティンググループと協力し、お客さまの経営戦略とIT戦略を融合させる試みを行いました。お客さまの事業を分析するところからはじめ、本来の強みを際立たせるような投資効果の高いITソリューションを提供することで、長期的なパートナーとしての信頼を獲得できました。
- 秋元
- グループ初めての大規模なプロジェクトで、100人以上の開発チームのメンバーをあえて1カ所のプロジェクトルームに集約するという大胆な試みをしました。その結果、コミュニケーションの円滑化、リスクの早期解決などプロジェクト成功の秘訣がわかりました。
- 日向野
- 携帯電話のソフト開発は複数のプロジェクトが同時に走ります。各開発チームがそれぞれ改善を行うのは難しく、非効率的です。そこで、経験や知識の豊富な人材による改善活動の専任チームを立ち上げました。開発とは別の視点で品質管理やアラーム管理、フォローアップができ、これにより17のチームを開発に専念させることができました。
- 飯田
- ある実証実験の国家プロジェクトを担当しました。3ヶ月という短い期間で大規模な開発をする案件だったため、これまでの開発手法では難しく、アジャイル開発(※2)の代表ともいえるXP(エクストリームプログラミング)(※3)での開発に挑戦しました。
※1 フェーズ:ここでは、「開発段階」のこと
※2 アジャイル開発:開発途中で起こる要件変更にも柔軟・迅速に対応できる新たな開発手法、「要件定義~設計~実装~テスト」と段階を追って進める従来の手法と違い、プログラミングとテストを短期間で繰り返しながら開発するため、変更があっても最初から設計し直す必要がない。
※3 XP(エクストリームプログラミング):アジャイル開発で用いられる極めて効率的なプログラミング方法
テーマ2:現場が力を発揮するために必要なことは
- 増尾
- 皆さんは、規模も性格も違うプロジェクトで改善活動を進めているわけですが、こうした改善活動に現場が動くために必要なこととは何でしょうか?
- 渡辺
- 金融の大規模システムでは、品質を確保するための細かいルールがあらかじめしっかり決まっています。しかし、プロジェクトマネージャーが「これを守りなさい」というだけではプラスに働きません。一人ひとりにいかに力を出してもらうかを大切にします。まずは、自分が日々話しかけて歩きました。「何か困っていない?」「ばっちりだね」の一言ずつでも現場は変わります。
- 秋元
- それはうちのプロジェクトマネージャーも同じですね。私はサブシステムのリーダーだったのですが「とにかく周りと話せ、情報を集めて進めろ」といつも言われました。
- 日向野
- 携帯電話の場合も、品質確保のハードルが非常に高く、開発プロセスも厳しいルールを守らないといけません。「ほかにもやり方はあるのにどうしてこんなルールでやるのか」という気持ちになってしまいます。彼らの「なぜ?」に答えて、理解してもらうことが必要なんですね。だから「ルールを守らないと品質の確証を残せない」「こんな問題が起きた事例があった」と説明し、チェックシートや作業フローを見せて、仕事を楽にすることにもなるんだと分かってもらいます。
- 畠山
- 私は営業の立場なので皆さんとは少し違うかもしれませんが、常に新しいことに挑戦しようと部下に言っています。独創的な提案や、大きな展示会での事例発表もその1つです。展示会は新規顧客の開拓が目的でしたが、事例に登場したお客さまからも感謝されました。その案件に関わっていた部下も改めて喜びを感じていました。自分が動くところを部下に見せて、一緒にやろうというメッセージにしています。
- 飯田
- 私のグループが挑戦したXPという開発手法ではペアプログラミングを行います。エンジニアがペアになって同じ画面を見ながらプログラムを作るのですが、何しろ「楽しそう」ですし、近年話題の開発手法を試せるということで、メンバーは最初からやる気満々でした。1つのプログラムをペアで担当するので一見非効率的ですが、集中力が高まり、それが途切れることはありません。結果として生産性は驚くほど高まります。夕方にはヘトヘトになりますが、とても充実感がありメリハリが効いていいですよ。
- 渡辺
- なるほど、ペアプログラミングの考え方は設計にも応用できるんでしょうか。いろいろ興味が湧きますね。
テーマ3:やる気の出る時って
- 増尾
- やはり現場ではモチベーションが大切なようですが、いつもやる気満々というわけにはいかないですよね。
- 畠山
- 確かにモチベーションを常に高く維持するのは無理です。実は管理職として無理して強気に振る舞うこともありますが、辛いときは部下と平気で「きついなあ」と言い合ったりもします。私は相手と同じ目線で話す、部下とたくさん接することを心がけています。
- 日向野
- 私の場合、モチベーションを上げるという意識はないのですが、何でも楽しくやろうという気持ちで、仕事と違う業種の友人と話をしたり、仕事以外の楽しいこと、車のこととかを考えたりします。それがいいみたいです。
- 渡辺
- 私の場合、以前は「プロジェクトを何が何でも成功させてやる」という「意地と根性」で一番元気になれました。プロジェクトの青写真を自分で描いて、具体的に計画に落として進めていくと、自分の思うとおりに物事を進める楽しさがあります。あとは純粋にメンバーが楽しそうにしている、「つらかったけど頑張ってよかった」と言ってくれるとき、次へのやる気が湧いてきます。
- 秋元
- そうですね。しばらく保守に近い小規模な案件にかかわっていた後、今回、新しいシステムを作る大規模プロジェクトに参加が決まったとき、自分が一気に盛り上がる感じを体験しました。やる気の種類は人それぞれ違うから面白いですね。話をするうちにその人がどういうことで頑張れるのかわかるので、大変参考になります。
- 野田
- 私は現在、育児期間中で会社の勤務時間短縮制度を利用しているので、今は4時で退社します。今までは「仕事が終わらなくても残業すればいいや」という姿勢で仕事に臨んでいたのですが、子供を迎えに行かなくてはいけないですから「絶対4時までに終わらせよう」というように働き方が以前と180°変わりました。全然気分が違います。時間のやりくりが大変ですが育児休暇中、家事と育児だけをしているときに比べ、今の方が活動的で元気です。
- 増尾
- やる気の源は皆さんそれぞれですね。ところで、少し照れくさいですが、日々の中で「感動」に出会うと新しいモチベーションが生まれる気がするのですがいかがでしょうか。
- 日向野
- 自分がソフトを開発した携帯電話が売れているときは感動します。新しい携帯電話に誰よりも早く触れて開発した発着信やスケジュール管理、ミュージックプレーヤーなどのソフトを使っている人を実際に見かけるんです。新人とベテランの区別なくチームのみんながそういう感動を味わえるのは、携帯電話プロジェクトのいいところです。
- 秋元
- 新人のころは自分の作ったプログラムが動いたときに感動しました。今は、システムに対するお客さまからの反応が良かったときでしょうか。お客さまと長く付き合っているので、お客さまの要望通りにするだけでなく、違う方法がいいと判断したらそれをお伝えします。結果が正解だったときは「よし」という気になりますね。
- 畠山
- 私はやはり案件が受注できた時です。逆に取れないと本当に悔しいですが。私たちと技術サイドで何でも言い合って、最後に受注できた時は本当にうれしいです。そういうふうにチームで動くのが好きな人が集まっている会社ではないでしょうか。
- 渡辺
- 銀行のシステムを手がけたとき、苦労に苦労を重ねてサービスインしたんですが、最後のデータ移行が終わって、カットオーバーのセレモニーが開発ルームで開かれたんです。お客さまの副頭取も参加してその場に200人くらいいたでしょうか。システムが稼働を開始しワッーと声が上がった瞬間、感動で背筋がゾクゾクしたのを憶えています。
- 増尾
- なるほど、そういう感動があってまた次もやれるわけですよね。どんな人にも、自分が輝く舞台があるのでしょうか。
- 飯田
- 私は会社内のアジャイル開発のコミュニティに参加しています。メンバーは直接の仕事とは関係なく参加しているのですが、実はみんなでフリーソフトを開発しています。完成したら社内のナレッジとして共有し、社外にも公開したいですね。楽しいですよ、みんな輝いています。そこが活躍の舞台みたいになっています。
- 野田
- アジャイル開発といえば飯田さん、という感じですね。
- 飯田
- 最近、私の部下を他の部署のプロジェクトへ助っ人に出すことがあります。周りの部署から頼りにされるということは、成長したということなのでしょう。こういう体験も大切だと思います。
- 渡辺
- 今回、生産革新活動の事例発表をしたわけですが、この発表自体が重要な晴れ舞台だったと思います。システムの重要な部分をしっかり作ってきた地道な取り組みが、やっと表舞台に出た感じがあります。
テーマ4:生産革新活動で変わること
- 増尾
- 生産革新活動はある意味、社内の仲間に有益な情報を共有してもらうための仕組みです。私が生産革新室として協力を依頼すると面倒くさがられることもありますが、参加した後には、「参加して良かった」と言ってもらえることも多いです。
- 渡辺
- 正直言うと、現場は大変なんです。プロジェクトをきちんと進めた上でプラスアルファとして活動する場合も多いですから。でもやってよかったと思います。学ぶ喜びがありました。「生産性はこうやって上げられる」「品質はこうやって高めるもの」といったことを、各自が肌で感じ「なるほど」と思うわけですから。エンジニアはやはり、新しい知識や技術を身につけることが喜びになります。スキルアップになっただけでなく、今まで全く気にしなかったところに気をつけるようにもなりました。
- 畠山
- そうですね。改善活動を成果物としてまとめる機会はあまりなかったし、自分にとってもメンバーにとっても経験を横展開できてよかったと思います。
- 秋元
- 生産革新の事例発表会は事業部を越えて新しいノウハウを仕入れるいい機会です。ペアプログラミングもぜひやってみたいですね。
- 野田
- 発表会後のアンケートでは、ペアプログラミングの長所・短所をすべて公開してくれて参考になったという意見が大変多かったです。
- 日向野
- 私のグループで良かったのは安心感が増したことです。あるチームが持っている問題は大抵、他のチームにもあるものです。チーム内に抱え込むのではなく、共有して組織として問題を解決することには安心感があります。事例発表を通じて安心感を会社全体に根付かせる手助けができたかもしれません。
- 増尾
- 実は生産革新活動は、「日々の業務」そのものですよね。生産革新室の狙いもそこにあります。
- 渡辺
- 私もそう思います。「革新的なことをしなくてはいけない」というのとは少し違う気がします。ソフトウェアの業界は技術がどんどん変化し、新しい開発スタイルも出てくる。だから一人ひとりが日々もっと良くしようという行動が必要です。
- 秋元
- 両方あるんじゃないですか?職場の中で少しずつ進めるべき部分もあるし、別なチームを立ち上げないと出てこない全く革新的なこともあると思います。
- 飯田
- 今回のアジャイル開発がグループメンバーにもたらしたのは、チャレンジ精神です。リスクを恐れなくなった気がします。あと、メンバーは本当に仲良くなりました。
- 野田
- お客さまのニーズに応える目的で何かに挑戦するのはもちろんですが、ある技術と別の技術を組み合わせて新しいサービスを提供するみたいなこともできるといいですね。
- 畠山
- NECソフトは新しいことを始める場を与えてくれる会社だと思います。この場をうまく利用して、チャレンジ精神を発揮していきたいと思います。
- 増尾
- 生産革新活動を通した様々な取り組みが業務の中でさらに進化し、私たち自身のステップアップにつながることがわかりました。これからもさらにこの活動を推進していきたいと思います。
生産革新活動には、新しい知識や技術を肌で感じて身につける喜びがあります
金融
プロジェクトマネージャー
渡辺 浩康
事業部を超えた開発コミュニティは刺激的。気軽に参加して欲しいですね
静岡支社
リーダー
飯田 治行
お客さまの要望に応えるだけでなく、違う方法も提案すると良い関係を築けます
リテール
秋元 慶喜
NECソフトは厳しいけど自由な会社だと思うそこをうまく活用したいです
製造
セールスマネージャー
畠山 杉夫
ITで漫画ドラえもんの世界を実現できないか、なんて期待しています
生産革新室
野田 留美子
仕事もプライベートも楽しくやることが基本。気持ちの持ち方が大切です
UB
プロジェクトマネージャー
日向野 和弘
生産革新活動に対する熱い気持ちが強く感じられました
生産革新室
マネージャー
増尾 謙一
ページの先頭へ戻る