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NEC NECソフト
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CSR(企業の社会的責任)

トップ対談

環境に優しいITソリューションを

企業の社会的責任は、口で唱えるだけでは果たせません。組織に属する一人ひとりの「前向きパワー」があって初めて果たせるはずです。小さな挑戦と成功から得られる達成感が次の挑戦を生み、大きな壁を乗り越えた経験が自信につながる。この「前向きパワー」こそが、社会に役立とうとする積極的な行動になるのです。法令遵守やコンプライアンスもこのパワーがあって成し遂げられるものではないでしょうか。今回は、人がこうした力を発揮できる瞬間をスポーツの世界から学ぶべく、社長の国嶋が元プロ野球選手の青島健太氏と対談しました。

イノベーションを起こすということ

国嶋
青島さんはスポーツに関わる仕事をされていますが、私も運動は大好きです。小さい頃からよく原っぱで遊びました。まずはチャンバラからですね。
青島
チャンバラですか、私もやりました。その後はやはり野球です。国嶋社長はいかがですか?
国嶋
私は中学校で軟式テニスに熱中しました。高校からは軟式から硬式に転向したのですが、切り替えがうまく行きませんでした。今で言うとグローバル化に乗り遅れたというところでしょうか。
青島
フォームを変えないといけませんからね。
国嶋
当時の硬式は、世界のトップもローズウォールのように華麗なテニスが主流でしたから私の打ち方と全く違いました。ところが、最近は硬式テニスの方が軟式のように力任せに打つスタイルに変わってきたようです。
青島
なるほど。それには道具というか、ギアの進歩も大いに影響しているのではないでしょうか。
国嶋
確かにそうです。ゴルフでも新素材を使ったクラブがあればアマチュアでも飛距離が稼げるようになりましたね。
青島
そうですね。私はスポーツとギアの関係で常々思うことがあります。オリンピックを機会に、最新鋭の水着が話題になっています。着用した選手が軒並み世界新記録を出す、まさに「世界新記録製造水着」ですが、「着られない選手がいるのはフェアではない」「全員が一律に同じものを着なくてはスポーツではない」という意見がありますね。私もその気持ちや意味はわかるのですが、実はスポーツの世界では、ギアというかハード・ソフトの部分も含めて、選手の周辺にいる方全員が1つのフィールドで競い合っているのです。同じものを着なさいという決まりにすると進歩がなくなる気がします。
国嶋
そう思いますね。私どもの業界ではイノベーションという言葉をよく使います。選手とコーチやスタッフを含めて「チーム××」と呼ぶことがありますが、「チーム全員で成績を上げていく」「ルールと社会的責任を踏まえて最大限の工夫と努力をする」そういった熱意が進歩を生み出すのはビジネスでも同じです。
青島
NECソフトのビジネスは、ITを通じてお客さまが世界記録を出すお手伝いをする感じでしょうか。
国嶋
そう、水着の例で言えば水泳選手にあたるのが、企業や官公庁、公共機関のお客さまです。最高の成績を残せるようチームで努力する。そして、それが非常に大きな喜びになるのです。

様々な競技の選手から得られる「学び」

青島
私は、スポーツライターの仕事でいろいろなアスリートを取材します。毎回とても楽しみで、私にとっての喜びでもあります。ところで、国嶋社長は、旅行はお好きですか?
国嶋
ええ、若い頃はリュックサックを背負って方々を歩くような、ユースホステル派でした。
青島
そうですか。取材に行く気持ちは、まさに旅をする時の気持ちだと思います。外国に行くと、その社会のルールや言葉の違い、文化に出会える。それはスポーツも同じで、柔道やゴルフ、野球、テニスなど競技ごとに独特の文化を醸し出しているのです。取材を進めるうちに様子が分かって、自分にとって新しい世界が開けてきます。
国嶋
私どもの場合も、お客さまは流通業や製造業、官公庁など幅が広く、それぞれ文化が違います。お付き合いするうちに多くのことが学べます。例えば「流通業ではこんな発想でシステムを構築しています」と他の業種のお客さまに話すと、かえって参考になることがありますね。その辺も幅広いお客さまを持つ弊社の強みの1つです。青島さんは色々な競技の選手たちと会われてどのような感じでしょうか?やはり皆さん心底「体育会系」なんでしょうね?

何かを変えるにはプライドと根性も必要

青島
そうですね、私もその一員で、周りから見たら異様な情熱というか、盛り上がりを見せるタイプかもしれません。どんなスポーツでも、どこかで自分と向き合って、自分の限界を知らされたり、未熟さを知らされたりするわけです。それを乗り越えるためにある程度の肉体的な苦痛はありますが、その結果得られる成功の喜びが大きいのは共通しています。
国嶋
誰でも本気でやった結果として「自分の限界を知る」「未熟さを知る」わけですから、まずはそこまで本気でやらないといけない。
青島
そうです。まずはそこが大切です。
国嶋
私たちのビジネスの世界では、組織で動きますから、時には本気になることを妨げる要因もあります。適度に仕事をしていれば文句は言われないし、メンバーとして与えられた責務を果たせばそれだけでチームは成果を出せるかもしれません。でもそれではダメなんですね。そこからは何も生まれません。何事にも本気が必要です。もっと言えば、プライドと根性も要るんです。
青島
なるほど、私の経験から言えば、一度限界を知った後に「何としてもそれを越えたい、トップレベルまで極めたい」ということを自分の一番のプライオリティーにして取り組んでいくと、さらに素晴らしい「何か」に出会えます。
国嶋
がむしゃらに努力した者にしか見えてこない「何か」ですね。
青島
よく言われますが、基本的に体育会に籍を置いている者は、同好会に容赦ないですね。「ぬるいな」みたいなことを言うこともあるかもしれません。でもそれは悪意ではなく、むしろ自分たちの「誇り」「プライド」を大切にしているからこそ出る言葉だと思います。
国嶋
ビジネスでの世界でもプライドは非常に重要です。それを持っている人間は輝いているし、周りに対する貢献ができる。
青島
私は、スポーツとはつまり、テクニックに加え「内面的な意志の力」と「体に対する働きかけ」で、どれくらいイメージした通りに体が動くかの勝負ごとだと思います。選手たちはそこをとことん追求する。柔道なら芸術的な一本背負い、ゴルフなら飛距離を計算したティーショット、サッカーならゴールのコーナーを狙うフリーキックもそうです。だからスポーツに打ち込んだ連中には「自分はここまでやった」というプライドがあります。そして「結局、形や方法は違ってもみんな同じ事にチャレンジしたんじゃないか」という仲間意識が生まれますね。私は、そういうところが好きなんです。

極めた先に見えるもの

国嶋
目標に対する努力という点で考えると、努力したのにいい成績が残せなかった時「もうダメだ」と一度落ち込むタイプと、「今回は仕方がない」とあっさり忘れてすぐ次に挑戦できるタイプの人がいると思いますがプロの選手はどうでしょうか。
青島
悔しさの量は、選手やチーム、組織がつぎ込んできた時間と努力、苦労の総和とほぼ同じなのではないでしょうか。だから本気で目指したことが達成できなかった時、非常に落胆してしまうのはごく自然な感情の流れです。一流の選手も人に見えないところで本当に辛さを噛みしめているはずです。がしかし、「さあ、次にいきましょう」と切り替えも非常に早いんです。
国嶋
そうですか。一流の選手からは学ぶべき点が多くありそうですね。
青島
ええ、現場で選手に話を聞くと、とても面白い表現をされます。例えば、走り高跳びの第一人者に「高く跳ぶ秘訣は?」と聞くと、「高く跳ぼうと思わないことです」みたいなことを言います。ハンマー投げは鉄の玉を力一杯投げる「男たちの競技」だと思っていると、室伏広治選手などは「私はバレリーナのように投げたい」と言い出す。世界のホームラン王の王貞治さんに「バットをどう持っているのか」とお聞きすると「雨の日に軽く傘をさすように、バットを持っている」と言われます。
国嶋
競技ごとの醍醐味がわかりますね。
青島
マラソンの宗猛さんは「マラソンの折り返しは35キロ地点だ」と言われます。半分は21キロのはずですがその一言に、競技のメカニズムや勝負の極意が垣間見えるわけです。

大きなステージを目指して

国嶋
その通りですね。例えば「大舞台で緊張して普段の力が発揮できない」なんていう事態を選手たちはどう解決しているのでしょうか。
青島
世界レベルの選手は「緊張感の向こう側にいってしまっている」人が多いです。例えば、バスケットのマイケル・ジョーダン選手。試合終了の2~3秒前、次のシュートが入れば逆転勝ちできるというシーンでめっぽう強い。試合終了のブザーが鳴ると同時にシュートを決めて相手を打ち負かしてしまうのです。そのプレーをブザービーターと言うのですが、彼に「そんな時に緊張しないのか」と聞いたところ、「何を聞くんだ」という顔をされてしまいました。きつい練習はそのシュートを打つためにやってきたのだから「待ちに待った瞬間だ。ものすごくワクワクする」というわけです。
国嶋
仕事でも、メンバーが議論を重ね、出来る限りの準備をして、お客さまの前でプレゼンテーションすることが緊張を超えて楽しみになる。そうなるとトップアスリートなみですね。
青島
緊張は生理的な現象ですから誰にもあります。乗り越えるには、凄い緊張を伴う場をいくつも踏んでいないとダメですね。数をこなすのではなく、目標の晴れ舞台に近いレベルの緊張を経験することが大切です。近年日本の若手アスリートが国際的に目覚ましい活躍を見せているのは、小さい頃からジュニアの世界大会など凄い場を踏んできていることも理由の1つだと思います。

不可能を可能にする喜び

国嶋
私どもの会社でも、大きなプロジェクトがいくつも動いていて、すべてが思い通りにいくとは限りません。苦労の末それを跳ね返して成功に導くことが多々あります。原因を分析して次につなげるということも大切ですし、苦難を乗り越えた経験、その時の前向きな気持ちが次の大舞台で役立つのでしょう。
青島
プロの場合は単純に、スター選手になってお金を稼ぎたいということも当然のモチベーションです。でも、スポーツにはそれ以前に「すごく難しかったことが簡単なことになる楽しさ」が用意されています。練習の結果、ある時、体の無駄な動きが取れて非常に合理的に動くようになる快感です。理にかなった動きができて、バットが非常にスムーズに振れるようになると肉体に快感が走るのです。ホームランを打ったときは体に力が入っておらず全エネルギーをボールに乗せられる。その後、体とバットはすべてが抜けた感じで漂います。向き合っていたことに勝ったという感覚ですね。私には至言だと思って大切にしている言葉があります。室伏選手は「全力に力感はない」と言ったのです。
国嶋
それはまさに、不可能を可能にできる人間の言葉ですね。弊社には約5,000人の社員がいますが、一人ひとりの力が発揮できればかなりのことができる気がします。各自のモチベーションが高まり、現場の力が変わっていく。それを可能にするために組織の枠を超えたコミュニケーションの活性化や情報の「見える化」を進めています。小さいグループの集合体が柔軟に補完関係を取ることにより、お互いを理解した上で次を目指せる状態がいいと思うのです。そこにはやはり、ライバル同士で切磋琢磨する姿や、目標に向かって何としてもこれはやってやろうという気持ちも欲しい気がします。
青島
プロ野球でもチーム内にはライバルがいます。競い合ってライバルに勝つ喜びと、ライバルの活躍でチームが勝利する喜びもあります。2つが両輪のように用意されているのがチームスポーツのいいところです。それにはやはりプレー・バイ・プレー、現場の1つずつのプレーでクオリティを積み重ねるのが基本ですね。
国嶋
私どもの世界もクオリティがとても重要です。お客さまに価値をもたらすクオリティの積み重ね、挑戦と発見の繰り返しで、社員、チーム、お客さまの喜びが増えていくことを目指したいと思います。
国嶋 矩彦

ルールと社会的責任を踏まえて
最大限の努力をする、
その熱意が進歩を生み出します

チームが成功して
皆で喜びを分かち合う、
それに勝るものはありません

NECソフト株式会社
代表取締役
執行役員社長
国嶋 矩彦

青島 健太

たぶん人が一番楽しさを見いだせるのは
チャレンジすること、
何かができるようになることです

プレー・バイ・プレー
1つずつのプレーの積み重ねが
勝利につながります

スポーツライター
青島 健太

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